今回は音楽ジャンルの一種、Hardcoreについて解説していきます!
音ゲーマーなら一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。


そもそも音楽ジャンルって?
初回なのでまずは音楽ジャンルについて説明しておきます。ここは読み流していただいても構いません。
音楽ジャンルとは、無数に存在する音楽作品をそれぞれ定義に当てはめて識別する習慣的な分類のことです。
定義の例を挙げると、どんなリズムか、どんな音が使われているか、どの地域で成立したか、などがあります。
現在、音楽ジャンルの種類は優に1000を超えていると言われており、その下にサブジャンルと呼ばれる細分化されたジャンルも存在するため非常に多様化しています。
音楽は芸術の一種ですから、その区分は曖昧であり、分類が主観的なものになってしまうこともあります。
そのため、この記事では原則として定義が明確なものについてのみ取り扱うこととします。


Hardcoreって?
ズバリ、Hardcoreとは4つ打ちキックのスピード感溢れる電子音楽です!
Hardcoreの定義は、リズムが4つ打ちのキック主体であること、BPM(曲のテンポ)が160〜200程度であることです。他の特徴としては、声ネタが使われることもよくあります。
広義なジャンルなので定義が割とざっくりですが、実際に聴けばなんとなく分かっちゃうはずです!

4つ打ちとは
1つの小節の中に4分音符が4回続くリズムのことです。小節を数えるとき、1,2,3,4,1,2,3,4……と数えますよね。それが4つ打ちのリズムです。
キックとは
キックとは、簡潔に言うとバスドラム(ドラムセットで一番下にあるフットペダルで演奏するやつ)の音で、ドラムセットの中で最も低い音です。
しかし、Hardcoreは電子音楽ですからキックの音を弄ることで高い音になったり音が割れたりすることもしばしばあります。
補足
本来Rockのジャンルの一種であるHardcore Punkなどの別の種類のジャンルと区別するためHardcore Technoと呼称するのが望ましいのですが、便宜上この記事においてはHardcoreと表記しています。

Hardcoreを聴いてみよう!
(以下、敬称略)
最強STRONGER
コンポーザー/REDALiCE vs USAO
Arcaea書き下ろし楽曲で、BPMは205です。
Hardcoreと言えばHARDCORE TANO*C!! このレーベルのYouTubeチャンネルでの再生回数が最も多い曲です。4つ打ちのキックがなっているのがよく分かると思います。声ネタもふんだんに使われていますね!
Let you DIVE!
コンポーザー/HARDCORE TANO*C & エリザベス(CV:大西沙織)
WACCA書き下ろし楽曲で、BPMは185です。
ボーカル入りですね! 最初は落ち着いた曲調で進行しますが、中盤からはしっかりHardcore。いつまでも忘れたくない、不朽の名曲です。
Rrhar’il
コンポーザー/Team Grimoire
Phigros書き下ろし楽曲で、BPMは190です。
荘厳な雰囲気の漂うとっても強そうな楽曲です。キックの主張が強くて盛り上がりますね!
Break Through The Barrier
コンポーザー/lixound
BOFU2017参加楽曲で、BPMは176です。
爽やかな曲調が特徴ですね! Hardcoreは、激しいだけじゃない。
Mystical Observer
コンポーザー/DJ Myosuke
Paradigm: Reboot書き下ろし楽曲で、BPMは225です。
ここに載せた曲と大きく違って、キックの音程が高かったりなど、違いがあることに気づくと思います。先程説明したようにキックが思いっきり弄られてますね!
+ERABY+E CONNEC+10N
コンポーザー/かめりあ
FREE DL album “Tera I/O”収録曲で、BPMは230です。
Phigrosやvivid/stasisなどに移植されています。
今までの曲と比べるとBPMが非常に高いですが、なんとかHardcoreの範囲内です。キックの密度がすごいことになってる部分もありますね。


あとがき
ジャンル解説、いかがでしたか?
私自身、こういう話題は興味のない方には全く届かないものだと思っています。
ですが、音楽ジャンルを知ることで、似た系統の曲を自ら積極的に探すことが出来るようになります。
音楽ジャンルの概念を広めることで、皆様にもっと自分の好きな音楽を発見していただくお手伝いをしたいと考え、このような記事を寄稿させていただいた所存です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました! それでは皆様、良きミュージックライフを!
校正:eqlips