みなさん初めまして、普段はnoteで音ゲーに関する記事を書いているリオールと言います!
早速ですが、皆さんは「空間を切り裂く新感覚音ゲー」いうキャッチコピーを引っ提げて登場した、2015年に初代が稼働した音ゲーをご存じでしょうか。

……そう、CHUNITHM(チュウニズム)ですね!
そして2025年の今年はなんと稼働10周年! めでたいですね~!!
青春少女バンドがテーマの「イロドリミドリ」シリーズや個性的なキャラクターたちの数々、そして遊びやすさなど魅力はたくさんありますが……今回はその中の1つ「立ちはだかるボス曲たち」を、特に盛り上がったと感じたものから5曲選んで書いていきたいと思います!
字数の関係で駆け足になりますが、お付き合いいただければ幸いです!
それではいってみましょう!
1:怒槌<光吉 猛修>

初代稼働から2ヶ月が経った2015年9月のこと。なんと、当時の最高難易度のLEVEL13を遥かに凌駕するLEVEL13+として登場し、プレイヤーの度肝を抜きました。
跨ぎながらトリルを処理する通称「DNA配置」や、終盤には小さめのタップを含む螺旋アリの混フレをやらされるなど、現在でも通用するほどの難しさです。

その時の阿鼻叫喚ぶりの一部は、当時投稿されたニコニコ動画での譜面確認動画のコメントからもうかがえます。
ちなみに、当時の伝聞によれば登場後5ヶ月経った2016年2月時点でSSS達成者はたったの3人だったそうです。当時の高難易度ぶりが窺えますね……。
2:混沌を越えし我らが神聖なる調律主を讃えよ<穴山大輔>

稼働3年目に突入しバージョンは『AIR PLUS』真っ最中の、2017年7月のこと。いかにもコワモテなメンツによる告知画像と共に現れたこの楽曲は、なんと当時最高LEVELの13+を更新するLEVEL14。同時収録された『TiamaT:F minor』と共に2年足らずで最高難易度をもう一度更新してしまうという荒業をやり遂げました。
そして譜面の方は当時の最高難易度を大幅に更新する難しさを誇り、特にブレイク前のリズムが取りづらいトリルやサビ前の延々と続く片手ホールドラッシュ、そして終盤のずっと続く高速タプスラ(素早く適切に擦らないとダメ)など、過去に見たことの無い激ムズな配置のオンパレードで、前作以上にプレイヤーの前に立ちはだかるものとなりました。
チュウニズムを代表するボス曲として、そしてチュウニズムの楽曲として、これを語らずにやり過ごすことは出来ないほどのカリスマ性のある楽曲だと思います。
3:祈 -我ら神祖と共に歩む者なり<光吉猛修 VS 穴山大輔 VS Kai VS 水野健治 VS 大国奏音>

120fpsというハイスペック機能を搭載した新筐体が出る前の、最後のシリーズとなった『PARADISE LOST』の稼働終盤で盛り上げたのがこの曲です。2021年9月30日に、当時・そして現在もMASTER内最高ノーツ数を誇る4444という超特大物量譜面でもって登場しました。
「休みなんてどこにもない」と言わんばかりに次から次へと難所が現れ、終盤にいたってはタプスララッシュからの跨ぎ配置→乱打の後にはbpm219の24分ラッシュと息つく間もなく難所の詰め合わせ。まともに捌き切るのは至難の業と言えます。

ちなみに、この曲が登場した際にレーティングの最高値が16.00となり、達成した猛者には「皇帝」という特別な称号をゲットすることが出来ました。
4.ピアノ協奏曲第1番”蠍火”<virkato>

「えっ、他機種の曲じゃんなんで取り上げるの?」というツッコミはあると思いますが、そうなんです、チュウニズムでも「ボス曲」なんですよ。
2021年11月3日。稼働目前となった『NEW』の、最新情報を発表していた生放送の終わり際に、先ほど紹介した『怒槌』の作曲者・光吉猛修氏が「とっておきの最新情報は……これだ!」と、おもむろにキーボードの両端を叩きました。
(1:43:40より)
会場内でも「マジ?」と半信半疑で騒がれる最中発表されたこの楽曲はその後Twitter(当時)で拡散され、単曲の発表ととしてはトップクラスのリツイート数となりました。
そして『NEW』稼働当日、蓋を開けてみれば最高難易度に匹敵するレベルの難しさとなって登場。移植元である『beatmaniaIIDX』の譜面をリスペクトした配置が多く、減速しながらの非対称二重トリル、サビの同時押し縦連に加え、ラストは原作譜面をほぼそのまま落とし込んだかのような「軸+縦連」発狂。

これだけの難要素を盛り込んでノーツ数がわずか1730と少なく、1つのミスが命取りなのに正確に捌かないといけないという、まさに「ボス曲」にふさわしい譜面となっています。
(余談ですがチュウニズム公式のツイートの中で最もRTが多かったのは、X検索によれば「『チャージマン研!』コラボイベント」の1.8万RTでした。万バズだ……!)
5.Ultimate Force<削除>

2024年4月、『LUMINOUS』終盤にオリジナル楽曲が追加。これらの曲を解禁+特定の条件を満たすと、何やら隠し要素のあるマップへと進みます。
そしてプレイヤーたちが試行錯誤しつつ用意された厳しい追加条件をクリアし辿り着いた先には、bpm270という超高速系を携えた削除氏の曲が待ち構えてました。
超高速というのもあり道中の時点でかなりの密度、中盤には緩急をきかすかのようにホールド拘束+乱打、そして終盤は常時16分乱打(繰り返しますがbpm270です)と、ノーツに追いつく力と技巧の両方がないと歯が立たないものとなっています。
ボス曲自体の難しさ以上に、ボス曲へたどり着くまでの”謎解き”、到着した先にあった”挑戦状”、そして告知画像の”カッコ良さ”――。この一連の流れがキレイであり、演出という面において最高級のボス曲と言えるでしょう。
以上、個人的に特に盛り上がったと感じたボス曲の紹介でした!
純粋に難しいから話題になった・登場時の演出がド派手など、様々な切り口でボス曲を盛り上げてきたチュウニズムの10周年はどんな形で登場するのか注目ですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました! また寄稿する機会がありましたらよろしくお願いします!
〇参考文献・引用元画像


http://suwaki2ne.blog.fc2.com/blog-entry-357.html
執筆:リオール
校正:eqlips