こんにちは!
『神椿市協奏中。』プレイしていますか?
『神椿市協奏中。』は2025/08/29に1周年を迎えました。
最近『maimai』や『CHUNITHM』とのコラボも開催され、興味を持つ方も増えていることでしょう。

そんな方たちのために、今回は『神椿市協奏中。』のDLCから、オススメ譜面を紹介していきます!
まずは、この音ゲーについて簡単な説明をします。
神椿市協奏中。とは?
「フォニイ」「過去を喰らう」といった、「KAMITSUBAKI STUDIO」所属のアーティストたちが歌唱する楽曲が収録されている音ゲーです。
最小4レーンから最大7レーンまで
可変する体験で、
初心者から上級者まで楽しめる難易度で
遊ぶことができます。
(公式サイトより)
登場するノーツは「ノーツ」「水色ノーツ」「ロングノーツ」「ロングノーツ(水色)」の4種類のみ。
ゲームシステムとしては、非常にシンプルですね。




難易度はLV1~16まであり、LV13以上の一部譜面には三点以上の同時押しが含まれる『GLITCH譜面』となっているのが特徴的です。
そして、収録されている譜面は全て『HARDCORE TANO*C』が制作を担当しています。

DLCについて
2025/08/29現在、『神椿市協奏中。』のDLCには、17種の楽曲パックと2種の「Season Pass」が存在します。
「Season Pass」には一定期間中に発売されたすべてのDLCと限定楽曲が含まれており、現在「Season Pass 2024」と「Season Pass Vol.2」が販売されています。
DLC譜面をプレイするには、その楽曲が含まれる楽曲パック、または「Season Pass」を買う必要があります。
DLCは、購入後すぐにプレイすることができます。

譜面紹介
『神椿市協奏中。』は、iOS/Android/Steam/Nintendo Switch/PlayStation4でプレイすることが可能です。
様々な媒体で同じ譜面をプレイするので、使用デバイスによる個人差が出てきます。
ということで、今回はキーボード/iPadのプレイヤーがそれぞれオススメ譜面を紹介します。
記事執筆者
名前:あらsasa
使用デバイス:キーボード
紹介する譜面:『サクラソウ』(PRO)/『とめどなき白情』(PRO)
名前:すはろい
使用デバイス:iPad
紹介する譜面:『共鳴』(PRO)/『オオゴト (DJ Genki Remix)』(PRO)
『サクラソウ』(PRO)
◎楽曲データ
収録パック:EXTENSION PACK No.10 feat. V.I.P
Vocal:V.I.P
譜面制作:mq
難易度:PRO LV13 通常譜面
この譜面は、BPM166の16分ピアノに合わせたトリル配置が特徴です。
GLITCH譜面とは異なる、二本指での操作ならではの “スピード感” や “爽快感” を味わえます。
最大の特徴は、指をレーンに固定する操作方法でも”爽快感”を味わえる点にあります。
このゲームでは全端末で同じ譜面を遊ぶため、配置が片側に偏ると本来の「左右交互処理」のプレイ感が損なわれがちです。一方で制約が増えると単調になることもあります。
そこで、「水色ノーツ」を上手く活用して交互処理の爽快感と移動トリルの緊張感を両立しているのがこの譜面のポイントです。

移動方向に水色ノーツ、反対方向に通常ノーツを置くことで、交互で処理できる配置を保ちつつ、移動感を魅せています。
水色ノーツは2レーンにまたがっているため、認識難・巻き込みといった個人差要素が大きくなる場合がありますが、この譜面ではアクセントとしての役割に加え、デバイス間の差を縮める役割も持っています。
このように、キーボードでも二本指での操作ならではのプレイ感を楽しめる『サクラソウ』(PRO)は、様々な端末を使うプレイヤーがいる『神椿市協奏中。』に非常にマッチした譜面と言えるでしょう。
『とめどなき白情』(PRO)
◎楽曲データ
収録パック:EXTENSION PACK No.01 feat. V.W.P
Vocal:ヰ世界情緒
譜面制作:エモコサイン
難易度:PRO LV14 GLITCH譜面
続いて、GLITCH譜面からの紹介です。
このゲームに収録されている譜面はいずれも歌唱曲なので、「歌詞合わせのロングノーツ + リズムのタップノーツ」という配置がよく出てきます。
『とめどなき白情』(PRO)も、全体を通して「ロングノーツでの拘束 + タップノーツ」の譜面傾向となっているのですが、曲の展開に合わせて「ロングノーツ側」に様々な変化があるのが特徴的です。
イントロ~Bメロでは、主に5レーンの状態でシンプルなロングノーツの配置が降ってきます。
サビに入って7レーンになると、ロングノーツが全て幅2マスのものとなります。同時押しも増え、サビの盛り上がりを譜面の横幅で体感できます。一方で、左右端のレーンに降ってくるノーツは少なく、ほとんどが5レーンとして処理できるため譜面の難易度はある程度抑えられています。
間奏を抜けると、この譜面の最大の盛り上がりである最後のサビに入ります。
ここで、二本が隣り合ったロングノーツの拘束配置が登場します。ドラムに合わせて降ってくる配置は最初のサビとほとんど変わらないものの、指が2本拘束されることで難易度が増しています。
さらに、アウトロ前最後の8小節では、隣り合った二本のうち片方が幅2マスのロングノーツとなり、譜面の約半分がロングノーツで埋め尽くされるという圧巻の譜面を体感できます。

このように、『とめどなき白情』(PRO)は、”ロングノーツの可能性”を体験できる非常に面白い譜面となっています。
『共鳴』(PRO)
◎楽曲データ
収録パック:EXTENSION PACK No.09 feat. V.W.P
Vocal:V.W.P
譜面制作:るくあんす
難易度:PRO LV12 通常譜面
このゲームの特徴として、レーンが増減するというものがあります。
Aメロは5レーンにして視覚的な窮屈さを感じさせて、サビに入って7レーンにすることで開放的な気分にさせる という構成は、様々な譜面に採用されています。
密度や難易度以外の”魅せる”部分で譜面に緩急を作れるのは、このゲームならではだなと感じられます。
設定でレーンの増減演出をオフにできますが、ぜひともどの譜面も一度はオンのままプレーしていただきたいなと思います。
最初、「マイネーム イズ……」から始まる自己紹介では、V.W.Pメンバーの立ち位置に合わせたレーンにロングノーツが降ってきます。ジャケット画像の並び順がそのまま立ち位置になっていますので、見比べてみてください。
サビの「甘美な無法」で「響け大事」「止まぬ白情」「おぼろげな夢」の歌詞に合わせて、それぞれの歌詞に対応した「甘美な無法」「オオゴト」「とめどなき白情」「白昼夢」の譜面が引用されています。
ラスサビの「この先も 歌えるように 笑えるように 救えるように そんなところで」の部分は、序盤の自己紹介の復習。
歌唱しているメンバーの立ち位置に合わせたレーンに、今度はロングノーツではなくタップノーツが8分軸となって降ってきます。
PC版だと固定運指になる都合上分かりづらいですが、スマホやタブレットだと軸手の切り替えも混ざって、従来の鍵盤音ゲーにない”動き”の要素も取り入れられています。

クラシカルな鍵盤音ゲーのUIやシステムに、”動き”やレーン増減による演出で”魅せる”現代音ゲーの譜面。
両者の良いとこ取りをしたようなゲームで、新鮮だけど取っ付きやすい、かなり面白い音ゲー体験を得られると思います。
『オオゴト (DJ Genki Remix)』(PRO)
◎楽曲データ
収録パック:Extra Pack “HARDCORE TANO*C Remix”
Vocal:春猿火
譜面制作:エモコサイン
難易度:PRO LV15 GLITCH譜面
先述したように、このゲームにはレーンが増減するギミックがあります。この譜面は、レーン増減の使い方が一際光って見えるため、紹介させていただきます。
オオゴト(DJ Genki Remix)(PRO)は、「後半30秒になるまでずっと5レーンで進行する」というかなり攻めた譜面構成を取っています。
5レーン中は、ラップに合わせた16分主体の指押し配置が多く降ってきます。適度に指が動いて打感が心地良い、鍵盤音ゲーならではの配置が続きます。
後半30秒、5レーンが終わり7レーンに増えてからは、片手同時の交互が主体になって続きます。前半とはうって変わり、指押しが一切必要なくなり、まるで別の譜面が始まったのかと錯覚します。
要求される要素が変わることを、レーンの増減で表現するという発想も面白いのですが、個別のパートで見ていった時に「5レーンである必要」「7レーンである必要」をどちらも満たしているのが、この譜面の凄いところです。
5レーン中の鍵盤配置は、7レーンでやるには横に広く、使う指や見る箇所が増えて、かえって爽快感を損なわせてしまう可能性があります。15という高難易度に設定している都合上、あまり密度を減らすわけにもいかないので、見た目や爽快感と、難易度担保の両立のために、5レーンで進行するというのは大変納得感があります。
そして7レーン中の片手同時配置は、広いレーンとの相性がとても良いです。狭いレーンで似たようなことをすると、認識難の要素が入ってきてしまうので、見た目や爽快感を保つためには広いレーンが必要になります。
先述した「開放的な気分にさせる」という構成を、レーンの視覚表現と単純配置のラッシュの2つの方面から感じられて、後味がスッキリしています。

レーン増減の使い方に一石を投じた新しい譜面だと思います。ぜひ遊んでみてください。
おわりに
シンプルに見えて意外と奥が深い、『神椿市協奏中。』の譜面たち。
他にも個性豊かな譜面が多数収録されているので、ぜひこの機会に遊んでみてください!
各種リンク
校正:Monas